vinside issue #1 - JP | Page 18

aninsidelook back basics getting to 現在のデジタルの世界では、オペレータがかつて行 っていた基本機能が、すでにプログラム化されてい ます。たとえば、多くの携帯電話には、デジタルカ メラが搭載されています。ISO、フォーカス、明るさを設 定する必要なく、犬の写真を撮ることができます。今まで 考えたこともないようなチャンスが、頭をよぎります。こ うした選択をするよう、カメラにあらかじめプログラムが 組み込まれています。多くの場合、撮影した画像は良いも のもあれば、明るすぎたり暗すぎたり、ぼやけた画像や、 画質がよくないものがあったりします。このような写真が あった場合は、削除して、別の写真を撮影します。 18 しかし、なぜうまくいかなかったのでしょうか?簡単に言 えば、ソフトウェアが提供された情報の品質と同じであっ たというだけです。あなたの携帯電話の画像処理アルゴリ ズムは、最善を尽くしても不良データを取り込んで改善す ることはできません。それは、よく「ごみを入れればごみ しか出てこない」と言われます。今日のデジタル画像処理 システムでも同じことが言えます。フィルムベースの X 線 システムからデジタルシステムへ移行するとき、画像処理 がすべての画像を良くしてくれるという誤解があります。 携帯電話の例と同様に、画像処理も提供された情報と同じ であるということなのです。今回を除いては、あなたは患 者に電離放射線を浴びせている、つまりは「まあ、いいか」