The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2017 | Page 69

人員 プロセス テクノロジー イノベーションと実験 設計とエンジニアリングの 方法論 要件 管理 スキルの習得と保持 持続可能な自動化の提供 継続的な統合と導入 所有権文化 サービスのオーケストレーションと ガバナンス 可視性とイベントの相関関係 コラボレーション リーンとアジャイル フィードバックと プロセス 改善ラジエータ 図 1: CTP の DevOps 成熟度評価 要な新しい手法やアプローチを学ぶ必要もあります。企業はクラウドを単なるもう 1 つのデー タセンターとして扱ってしまうことが非常に頻繁にありますが、クラウドの本当の姿は、ゲーム チェンジャーとなる俊敏性プラットフォームです。CTP ではスキルに加えて、従業員のインセ ンティブがクラウドでの新しい物事の進め方と一致するようにします。インセンティブが変わ らなければ、クラウドでサービスを構築する新しい方法に合わせて人員が変わるように期待 するのは難しいでしょう。 あらゆる変革において、サイロは大きな障害物です。CTP では、異なるサイロがどのようにコ ラボレーションしているか、またサイロが互いに協力しているか、それとも互いの障害となって いるかを確認します。従来的に、サイロはソフトウェア開発ライフサイクル (SDLC) における単 一の役割を担ってきました。1 つのチームが開発、 2 つ目のチームが QA、 3 つ目のチームが 運用、 4 つ目のチームがセキュリティを担うといった具合です。DevOps モデルでは、これら はすべて共有責任です。全員でセキュリティを担い、全員で品質を担います。そして、責任を負 うのは IT の担当者だけではありません。プロダクトオーナーとビジネススポンサーも責任を 共有します。所有権を共有すると、全員が共通の目標に向かって進むことができます。 2017 年秋号 | THE DOPPLER | 67