The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2017 | Page 48
ベースイメージから派生させることができます。これはつまり、 1 つのアプリケーションの機能
をイメージとして配信し、そのイメージの上に新しい機能を構築できることを意味します。した
がって、派生させたイメージや新しい機能の依存関係をどのように維持するかを理解する必
要があります。
アプリケーションをゼロから開始することはほとんどないと想定してください。また、コンテ
ナーの開発担当者は、ますます OPC ( 他人のコード ) を使用することが多くなるはずです。
これによって生産性を高めることができるためです。ただし、多くの依存関係を追跡できない
ことを考慮すると、これによってコンテナーのライフサイクルに関する課題が確実に発生し
ます。
これは、解決する必要がある非常に明白な問題です。開発者が事前に構築されたコンテナー
イメージを発見および活用するステップがあるとすれば、それらのイメージをどこに保存する
か、またそれらのイメージにどこからアクセスするかを明らかにし、イメージの追跡作業を簡
素化する必要があります。
活用するベースイメージのコピーや、イメージに対する独自の拡張を保存するためにプライ
ベートレポジトリを活用できます。この利点は、イメージをカスタマイズしたバージョンの基盤
となったオリジナルコピーを保持できることです。さらに、カスタマイズしたイメージを同じプ
ライベートレポジトリに保存できます。
ただし、これによって依存するパブリックイメージの変更による影響を防ぐことができますが
( これは、コンテナーベースのアプリケーションが崩壊してしまう可能性がある変更です )、オ
リジナルイメージのアップグレードやバグ修正の利点を得ることができません。
これは、コンテナー対応の構成管理システムを使用することで解決できます。コンテナーイ
メージの管理に従来型のツールを導入することは可能ですが、制限があります。現時点では、
現行の構成管理プロバイダーと協力し、コンテナーベースのアプリケーションを管理するため
に既存のツールセットをどのように使用するのが最適かを理解することがベストプラクティス
です。しかし来年頃からは、より良いツールを探すために、既存の DevOps ツールのベンダー
一覧の外に目を向ける準備をしてください。
コンテナーのテスト
コンテナーのテストには多くのアプローチがあります。しかし、どのようなアプローチを活用す
る場合にも、コンテナーのテストを自動化することが重要であることを忘れないでください。
コンテナーに対しては、内部または外部にテスト自動化を実行できます。同じ自動化テスト
ツールを使用して同じテストを実行できる、反復可能なテスト環境を構築することが推奨され
ます。つまり、テストは継続的な統合ツール、ステージングツール、開発ツールの一環となるこ
とを意味します。こうすることで、開発者によるテストの準備ができた時点から、本番に移行
する時点まで、体系的なテストを実施できます。
コンテナー内部に対するコンテナーテストのアプローチでは、テストツールはイメージの一部
となります。したがって、ツールは自動的に構成されます。
46 | THE DOPPLER | 2017 年秋号