The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2017 | Page 44

クラウドによってエッジコンピューティングが 再び重要となっている理由 David Linthicum エッジコンピューティングは新しい技 術ではありませんが、エッジシステム を一元化されているように活用する 機能を提供するクラウド要素によって 状況が大きく変わろうとしています。 数年来、一般的となっている問題があります。デバイスまたはそ の他のソースから大量のデータを収集し、そのデータを即座に 処理する必要がある場合、各データを一元化されたデータベー スにその都度送信するとレイテンシが発生します。 42 | THE DOPPLER | 2017 年秋号 IoT はこの問題に何度も対処しなければなりません。たとえば、 工場の現場に、製造する自動車部品の品質を分析する機械が あるとします。部品が光学スキャナーによって仕様を満たしてい ないと判断された場合、自動的に除外されます。これによって 人間が部品を点検する必要がなくなり、したがってプロセスの 遅延を防ぐこともできますが、これにも膨大な時間がかかりま す。まずシステムによってデータと画像が一元化されたデータ ベースとコンピュートエンジンに送信され、そこで製造プロセス が適切かどうかの判断が下されます。次に、結果がこの機械に 戻されます。