The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2016 | Page 67
Continuous Cost Control
継続的なコンプライアンスの重要な側面は、 Continuous Cost Control です。図 3 を見てわ
かるように、これは、当社がクラウドの使用に関連するコストについて理解することを意味し
ます。
クラウドコンピューティングには、使用分に対してのみ支払いが発生するという利点があり、利
用するコンピューターリソースに対してのみ支払い発生するという利点があるため、必要とな
るまでは、ハードウェアやソフトウェアを購入せずに済みます。
ただし、パブリッククラウドを利用する際の予算超過はよくあることであり、
「適切なクラウド
費用」と「不適切なクラウド費用」の違いを理解することが重要となります。適切なクラウド
費用には、 ROI の向上および市場投入時間の短縮を実現する新たなクラウドサービス (AWS
Lambda、 Aurora など ) の迅速な導入および使用のための費用などがあり、不適切なクラウ
ド費用には、絶えず通信するアプリケーションや無駄な費用などがあります ( 使用していな
い開発 / テストインスタンスを配置しない )。多くの場合、不適切なクラウド費用が発生する
原因は、クラウドワークロードを最適化するために必要となる、最適な消費パターンやコンプ
ライアンスツールについて理解していない組織やチームにあります。クラウドリソースをオー
バープロビジョニングしたり、開発者が単純に、すでに不要なリソースをシャットダウンし忘
れたりすると、クラウドの請求が、当然そうあるべき金額より何倍も高くなります。Continu-
ous Cost Control は、クラウド費用が適切なものであるか、不適切なものであるかをすばや
く判断し、必要に応じて修正するのに役立ちます。
顧客のベース
ラインデータ
構成可能なモジュール
CAP の
アセスメント
およびプランニ
ングフェーズ
• 顧客の構成
• TCO/ROIモデル
• CTPツール
ダッシュボードレポート
• アラート
• 継続的な監視
最適化
• 推奨事項
• 継続的な改善
コストレポート
ツール
図 3: Continuous Cost Control - データの集約
2016 年秋号 | THE DOPPLER | 65