The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2016 | Page 43

Thread Thread は最も歴史の浅い規格の 1 つですが、 IoT の広告塔 となった人気のあるプログラマブルサーモスタットである Nest ( 現在の所有者は、 Google の親会社である Alphabet) によ る後押しのお陰で、おそらく間違いなく最も勢いのある規格 となっています。Thread はネットワーキング、節電、セキュリ ティ、および製品互換性をカバーする、ワイヤレス中心の意欲 的な規格です。また、すべての Thread 認定デバイスには IPv6 アドレスが発行されるため、最終的には、 IPv6 プロトコルがよ り広く受け入れられるようになったとき生じる、 IoT デバイスの ネットワーキング上の問題を緩和できる可能性があります。 考慮すべきさらに重要な規格 持されており、これらの 5 社には、 IIC Steering Committee での永久議席があります。 IIC は、独自の規格を開発しているのではなく、 「ベストプラク ティスの特定、収集、および推進により、産業用インターネット の成長を加速するために必要とされるテクノロジーと組織を一 つにする」 ための取り組みを行っていると述べています。Gart- ner は同コンソーシアムの妥当性に疑問を投げていますが、 IIC は実際、昨年の夏に『産業用インターネットリファレンスアーキ テクチャーレポート』 を公開しました。 これは規格文書ではありませんが、このリファレンスアーキテ クチャーには確かに、産業用インターネットシステムの主な特 性、産業用インターネットシステムの展開前に考慮する必要が あるさまざまな視点、および産業用インターネットに関する重 要な懸念事項 ( セキュリティ、プライバシー、相互運用性、接続 AllJoyn 性など ) の分析に関する概要が記載されています。 当初、 Qualcomm により設 計された Linux Foundation の ITU SG20 AllJoyn プロトコルは、正式に発足した本格的な最初の IoT 規 格グループであるAllSeen Alliance の背景にあった規格