The Doppler Quarterly (日本語) 春 2018 | Page 90
成功の評価基準 #4 - チームの人材
クラウドとクラウドによって生まれたイノベーションは、公平な そのため、どのクラウドリーダーも、すべてのドメインに高いス
競争環境をもたらしています。スーパーコンピューティングはも キルを持ったクラウドの実務担当者がどれだけいるのかを評
はや、それを購入できる余裕がある人にとってのぜいたく品で 価することに重点を置くべきです。
はなくなっています。優秀な企業家が、債券取引の問題を解決
するために、夜のうちに 1 万基のコアでデータベースアプリケー
ションを立ち上げ、次の日に実行可能なソリューションを市場
に展開するといったことも考えられます。このような作業を行う
ためのツールは、どこにでもあるうえ安価なため、誰もが利用
また、プログラムの早い段階から学習および開発チームを関与
させます。このようなチームのメンバーは支援を惜しまず、組織
の成功に必要な教育を提供したいと考えています。そして最後
に、トレーニングを行った人材を維持することを最優先に考え
できます。 る必要があります。時代の先端を行くクラウドリーダーが専念
ここで違いを生むのが、ツールを使用する人材です。武器が安 にこの部分です。人は優秀な人に倣いたいと考えるため、リー
価な場合、最高の人材を引き付けて維持したチームが戦いに ダーとしてのスキルが足りないのであれば、支援を得なければ
勝利します。最高の人材は、より迅速に作業が行える満足度の なりません。リーダーシップは、向上させることが可能なプラク
高い環境を提供してくれる組織があると、レガシープロセスを ティスです。リーダーシップの質は、最高の人材を採用するとと
受け入れなくなります。時代の先端を行くクラウドリーダーは、 もに、そうした人材を維持する能力として表れます。
優秀な人材を引き付けてトレーニングし、そうした人材を維持
することのみが確実に競争力の差を生み出すことをわかってい
ます。
88 | THE DOPPLER | 2018 年春号
し、リーダーとしてのスキルを磨かなければならないのは、まさ