The Doppler Quarterly (日本語) 春 2018 | Page 56
このコンテナーで最新化するのに最適な種類のアプリケーションは、ステートレスでビルドプ
ロセスが自動化されているうえに繰り返し可能なため、積極的に開発が進められています。
アプリケーションの展開方法
コンテナーに移行する前のアプリケーションは、既存の VM をアップデートすることによって
各環境に展開されていました。環境に固有の展開スクリプトで一連のコマンドを実行してア
プリケーションの最新バージョンを共有ファイルシステムにコピーした後、各 VM を新しい
バージョンでアップデートしていましたが、展開には時間がかかっていたうえ、アップデートプ
ロセスにおける一時的なタイムアウトエラーによって頻繁に展開が失敗していました。
コンテナーを使用して解決しようとしていた問題
状況の説明
チームの規模が拡大するのに伴って、展開プロセスがボトルネックになりました。チームは展
開が失敗したときに頻繁にトラブルシューティングを行っていましたが、それが原因で遅延が
発生し、目標の期日に間に合っていませんでした。また、ツールを追加して自動化を組み込む
には、カスタム展開スクリプトに精通している特定のチームメンバーが関与しなければなりま
せんでした。
アプリケーションを本番環境に展開するには、多くの作業と調整が必要だったため、リリース
の間隔が長くなっていました。そして顧客への影響を軽減するために、展開は夜遅くか早朝
に行われていました。
54 | THE DOPPLER | 2018 年春号