The Doppler Quarterly (日本語) 春 2018 | Page 36
ビッグバン : 太陽系の範囲の把握
簡単に言うと、まずはプラットフォームまたはコアテクノロジー
のベースラインを作成し、機能のギャップを明らかにする必要
があります。このベースラインを把握すれば、解消する必要が
あるギャップが明確になります。経験則として、導入サイクルの
早い段階であるほど、補完的なツールセットのエコシステムは
壊れやすい傾向にあります。
熟考すべき質問 -
• ビジネスにおいて、他のテクノロジーを使用することが可能
な領域を簡単に明示できる活動はどのようなものか。
• お互いにとって、これらの活動はどのような点で重要か。そ
れは他の活動より重要か。
惑星の地球化
パートナーの惑星では、エッジとギャップに沿って作業とプラッ
熟考すべき質問 -
• 導入の妨げとなる可能性があると考えるプラットフォームの
機能または運用のギャップは何か。
• 機能の追加が必要になる可能性があるプラットフォームの
「エッジ」
は何か。
エコシステムは、このようなギャップやエッジから生まれます。
トフォームの銀河をマッピングする部分が作られ始めますが、
このとき、重点を置くべき重要な大惑星を見つける必要があり
ます。言い換えれば、どのようにして居住に適したパートナーの
惑星を選択すればよいのでしょうか。エコシステムパートナー
を選択するプロセスを進めるための質問としては、以下のような
ものが挙げられます。
• そのパートナーは同じような活動を行っているか。
軌道の定義
• そのパートナーは市場のグラビティに関して同じような感覚
CTP では、一連の活動の中でクラウドに関してお客様とどのよ
うに連携していくのかを定義します。私たちは、最初に既存の
機能のアセスメントを行ってから移行プロセスに着手し、最終
的には、お客様がパブリッククラウド環境をスムーズに稼働さ
せることができるよう、運用のコンポーネントを調べます。こう
した活動により、候補となるパートナー、またはテクノロジーの
適合度と範囲を非常に迅速に把握することができます。
を持っているか。
• そのパートナーはエコシステムを拡大する予定にしている
か。
• そのパートナーのソリューションは多くの活動で活用できる
か。または、小規模なエッジのユースケースに向いているの
か。
• そのソリューションの耐用年数はどの程度と見込まれるか。
そのソリューションは今後 18 か月以内に置き換えられるか、
またはプラットフォームで不適切なものとみなされるか。
• そのソリューションは拡張性と適応性に優れているか。その
パートナーの機能を組み込むことはできるか。
• このソリューションを使用することで選択を容易にし、オプ
ションを減らすことはできるか。
• どのような規制に準拠した環境にこのソリューションを導入
するのか。
• このソリューションを可用性と冗長性に優れた方法で大規
模に設計するにはどうすればよいのか。
プラットフォームは拡大して成熟すると、
寿命を迎えることになります。
パートナーのライフサイクルは時間とともに変化し、
こうしたプロセスの中で、企業にとってのパートナーの価値と
パートナーにとっての企業の価値も変化します。
34 | THE DOPPLER | 2018 年春号