The Doppler Quarterly (日本語) 春 2018 | Page 33

ビジネスケースとは : 魅力的ではないビジネスケースは不要 ビジネスケースによる正当化は、すべてではないにしても、ほとんどの投資の意思決定に適用 されるように思われますが、ビジネスケースが重要な留意事項とならない状況は間違いなく あります。 ここで、規制やコンプライアンスの要件について考えてみてください。たとえば、食品や医薬 品は定められた環境パラメーターの範囲内で維持する必要があり、そうしなければ品質保持 期限が短くなるか、最悪の場合、危険とみなされる可能性があります。 あるいは、安全およびリスク管理ソリューションについて考えてみてください。工場が危険な 環境で稼働している場合、従業員を保護するソリューションを導入することは、従業員 ( さら には利害関係者や保険会社 ) にとって何を意味しますか。皮肉なことに、コストを問わない 場合でも、一部の安全ソリューションのビジネスケースは、保険料の削減、生産性の向上、お よび従業員の満足度の向上を考慮した形で作成されていることがあります。 また、新しいサービスを作成したり、より良い顧客サービスを提供したりする必要があるかど うかについて考えた場合、ブランドを強化して信頼を構築し、本質的価値を示す目的で正当 化が行われます。 前進と「分析麻痺」の回避 皆さんはすでにビジネスケースが必要であることを受け入れているものと思いますが、それと 同時に、運用を測定できるのかどうか、そしてベースラインを確立できるのかどうかをじっくり 考え始めているのではないでしょうか。 多くのお客様は、ビジネスケースを作成するにあたって、内部で大きな失敗と混乱を経験した と言われます。また、最初に問題の技術的側面で行き詰まり、先へと進むためにリーダーに 提案を行うときにビジネスケースを準備できなかったお客様も少なくありません。 CTP のチームは、目標の達成につながるソリューションを設計してその構築をサポートする とともに、 IoT のビジネスケースを作成するのに役立つツールと経験を有しています。CTP のリーン/ アジャイルアプローチで IoT ソリューションを開発すれば、市場投入期間を短縮 できるうえ、成果ベースのソリューションを導入して管理の面で全面的なサポートを受けられ ます。 新たなIoTイニシアチブを開始する cloudtp.com/iot (英語) 2018年春号 | THE DOPPLER | 31