The Doppler Quarterly (日本語) 春 2016 | Page 29

アプリケー ションコン ポーネント トピック 公開 サブスクライブ データ変換 アプリケー ションコン ポーネント クラウド データフロー アクセス ゲートウェイ クラウド 公開 / サブ 図 1: Google Dataflow と Pub/Sub を使用した IoT の標準的な設計パターン データ取り込みの拡張性 モデル管理 IoT プラットフォームの成功には、絶え間なく変化し増加し 続ける多種多様なデバイスからデータを取り込む柔軟性 も欠かせません。Google Dataflow では、この機能を実 現するために、さまざまなデバイスやソースからのデータを 消費するための柔軟なインターフェイスを提供しています。 Google Cloud Platform のコンピュートおよびストレージ とのネイティブ統合により、ほぼすべての IoT アプリケー ションで十分な拡張性が得られます。 モデル管理では、展開された分析モデルが一貫した方法 で適切にテストされ、追跡され、継続的に更新されること を保証します。Analytics @ The Edge モデルなどを使用 して分析の実行がより分散するようになると、分散実行の 性質と、多数のデバイスのローカルに保存された分析モデ ルがあることから、モデル管理がこれまで以上に重要にな ります。Analytics @ The Edge の設計パターンを使用す る IoT プラットフォームでは、接続デバイス内のコンピュー ティングリソースを活用して、予測モデルとリコメンデーショ ンエンジンを実行します。 Dataflowを使用すると、信頼性の高いデータ転送と、イン フライトでの作業データの実行が可能になります。Data- flowには、ネイティブの Googleサービス向けのコネクター が用意されており、開発者は ETL や予測モデルの実行と いったアクティビティ向けにカスタムモジュールを作成でき ます。また、 Dataflow を使用すると、ビジネスプロセスを 一貫性のある実行ワークフローとして確実に実装できるよ うになります。 データの同期 多くの IoT コンシューマーは、デバイスやアプリケーショ ンをオフラインまたは切断状態で使用できることを求め るでしょう。このような環境では、ローカルデバイスと中央 のデータレポジトリの間でデータを同期させる必要があり ます。Google Firebase [3] は、このプロセスを Google Cloud でネイティブに有効化します。Google Firebase を 使用すると、将来の使用や分析のためにデータを中央の 保存場所に同期させて、アプリケーションをオフラインモー ドで操作できます。 IoT プラットフォームの設計に成功すると、透過的な柔軟 性が得られます。Google Pub/Sub と Google Dataflow を使用すると、ソフトウェアチームと運用チームは IoT プ ラットフォームの個々のコンポーネントを置き換えることが でき、ダウンタイムを最小限に抑えて、ユーザーの要求に応 じてパフォーマンスを向上させることができます。これらの テクノロジーにより、 IoT プラットフォームをすばやく構築し て、テクノロジーの進化とユーザー需要の増加に合わせて 少しずつ調整することが可能になります。 2016 年春号 | THE DOPPLER | 27