The Doppler Quarterly (日本語) 夏 2018 | Page 32

速な採用や、マーケットのニーズへのすみやかな適応と対応という、組織が新たに獲得する 能力にあります。 組織のクラウド転換の成熟度を判定するには、現在の成熟レベルと、次の上位の状態への移 行に必要な作業レベルを注意深く測定する必要があります。図 2 に示すのは、現在のクラウ ド成熟度を測定し、次のレベルを達成するための組織計画を追跡するために一般に使用さ れる 10 の側面です。 運用管理 カスタマー/ サービス戦略 セキュリティ/リスク/ コンプライアンス 財務/コスト管理 レベル プロセス/ 運用モデル 自動化 人材 実行/運用 人員配置/能力/ スキル コミュニケーション/ 文化の変革 ここでは、現状と今後望ましい状態がCTPの成熟度に関する10の領域にわたり評価されます。 評価に基づいて各領域の成熟度が決定され、 レベルが高いほどより成熟しているとみなされます。 4 - セルフ サービス: エンドツーエンドの 自動化 2 - 部分的な 自動化 サービス ポートフォリオ およびデザイン CTPの成熟度に関する10の領域 5 - 継続的な サービスの 最適化 3 - セルフ サービス: Infrastructure as Code テクノロジー ベンダー/ パートナー ある領域が、 効率、 セキュリティ、 耐障害性が最大になるよう構築されているとき、 その領域は より成熟度が高いと判断されます。一方、 成熟度が低いと判断される領域では、余分な作業が 必要とされ、 より複雑で、 全般的に処理が遅く、 ヒューマンエラーが起こりやすくなっています。 この評価は、 リーダーが成熟度のギャップを特定し、戦略的なクラウド転換の基盤を構築できるよう 設計されています。 1 - 手動による 運営 図 2: クラウド転換成熟度モデル クラウド転換は本来、組織が競争力とアジリティを高め、最適な人材を採用しやすくするた めの先駆となるものでした。しかし、現実上の転換は多くの組織で障害となりました。これに は、互いに絡み合ったいくつかの理由があります。 • 構築は年単位、解決は四半期単位 – 今日の多くのビジネスシステムでは、その構築に 数年、場合によっては十年以上もかかっていました。その結果、複雑で不明な点が生じ るため、その理解、解決、改善に時間がかかります。多くの組織では、こうしたシステム の複雑性を解決するために必要な持続的プログラミングへの投資を準備していません。 • ビジネスサイクル – マーケットの変化、 M & A、および分割に関連する通常のビジネス サイクルは、組織の変化に大きな影響を及ぼします。こうした大きな変化により、リソー スと関与が必要で、時間的に制約があるプロジェクトが生まれます。しかし、クラウド転 換は時間的な制約を受けるものではなく、組織の受け入れと準備のレベルに合わせた ペースで進みます。 • 規制状況の変化 – 米国やその他の国で、多くの業界では規制の変化が続いています。 この状況の変化により、リスクを懸念するリーダーは、新たな規制標準に適合しない可 能性があるプログラムへの投資に対して消極的になります。 30 | THE DOPPLER | 2018 年夏号