The Doppler Quarterly (日本語) 夏 2016 | Page 9

ト効果の高い方法でスムーズに提供することが可能となっています。実際、IT 部門は 計画を立てて適切なテクノロジーセットを選択するだけで、現在のコストの使用状況と ともに、過去や将来の使用パターンを把握できるようになるうえ、コストの観点から IT サービスの使用を制限し、ビジネスに影響が及ぶはるか前にコストの超過を防ぐことが 可能です。 この記事では、企業の IT 部門が取り戻しつつあるクラウドサービスの制御を中心に、 IT 部門の進化を詳しく見ていきます。また、複雑化と使用コストに対する可視性の欠 如の観点から、こうした制御にどの程度の犠牲が伴うのかを明らかにするとともに、こ れらの IT サービスで提供できるビジネス価値を示します。 本書では、以下のような結論に達しました。 • IT およびクラウドサービスの制御が、再び企業の中央の IT 部門で行われるよう になりつつあります。 • 環境が複雑化し、コストと予算を制御する必要性が高まっていることを考えると、 コストやビジネス価値の観点から、IT およびクラウドサービスの使用状況を監視 する必要があります。 • クラウドコンピューティングの普及に伴ってこうした問題が複雑化しているため、使 用状況を監視する一元的な仕組みでクラウドやクラウド以外の資産を管理する必 要があります。 2016年夏号 | THE DOPPLER | 7