The Doppler Quarterly (日本語) 夏 2016 | Page 65

CBO は、新しいアプリケーションをオンボーディングするという重要な役割を担ってい ますが、このような規範的なアプローチを使用すれば、MVC ハブで数百のアプリケー ションをオンボーディングするための非常にスケーラブルなモデルを確立できます。クラ ウドプログラムは、このようにして拡張します。 MVC ハブと MVC スポークが論理的 / 物理的に接続されると、ハブから提供される 共通サービスがスポークで使用されます。また、アプリケーションはそれぞれのネット ワークとアカウントで実行されますが、連携型のサービスは MVC ハブで所有および運 用されます。つまり、MVC ハブはスポークに代わってサービスを管理します。 MVCのパイロットアプリケーションの選択 MVC 1.0 には、ハブと単一のスポークが含まれています。MVC 1.0 に関しては、適切 なパイロットアプリケーションを選択することがきわめて重要となりますが、その選択 にあたっては、技術的な目標ではなく、組織の目標が主な基準となります。 私たちは、大部分の組織がすべての関係者を関与させることができておらず、大規模 なクラウドへの移行に着手する段階になって、IT 部門以外の関係者がブレーキをかけ ていることに気付きました。 パブリッククラウドの領域 アプリケーションオーナー アカウント - A Webアプリケー ションの開発/ テスト VPC MVCハブ VPC IT中心の サービス セキュリティと ガバナンス VPC Webアプリケー ションの 本番運用 • • • • • • • ビッグデータの本番運用 監視/ログ収集 セキュリティ/IAM ガバナンス 暗号化 ネットワーキング DR/BC 自動化 アプリケーションオーナー アカウント - B VPC ビッグデータの 開発/テスト VPC ビッグデータの 本番運用 図2: 事業部門に固有のアプリケーションが含まれるMVCスポークは、 MVCハブが提供するサービスを共同で使用します。 そのため、MVC のパイロットアプリケーションで主要関係者の懸念を解消することが 重要となります。ここでは、50 ~ 100 のアプリケーションを移行する段階で、( リスク、 法務、財務といった ) 自社の他のグループが今後のことを想像できるよう、組織を強 化することを目標とします。 2016年夏号 | THE DOPPLER | 63