The Doppler Quarterly (日本語) 夏 2016 | Page 33

人材を募集中 需要の高いクラウドスキルを 習得して2017年に成功を実現 David Linthicum クラウドのスキルを持った人材の需要が急増する中、より高い給料と安定した雇用を求 めて、多くの人がクラウドに対応できることを履歴書でアピールしています。クラウドの スキルを見るときは、現状ではなく将来について考えることがより重要となるわけです が、それはなぜなのでしょうか。今年は、数千人の IT 担当者がクラウドの認定プログ ラムを修了する予定となっており、あなたがこの流れに後れを取っているのであれば、 準備が整うときまでに労働市場が飽和状態になっているかもしれません。また、あな たが持つ新たなスキルが市場で求められなくなるとは言わないまでも、給与や需要が 大きく、しかもマイナス方向に転じる可能性があります。 最善のキャリア戦術は、先を読んで将来の市場、つまり学習やトレーニングに関して 賭けに出る必要がある市場に狙いを定めることであり、そうすれば、あなたが持つ新 たなスキルの需要が生まれるのを待ちながら、先頭に立つことができます。これこそが、 最高の評価を得る方法なのです。 では、2017 年以降は何がもてはやされるようになるのでしょうか。 クラウドセキュリティ クラウドのセキュリティは体系的、つまりコンピュートレイヤー、ストレージレイヤー、デー タベースレイヤー、ネットワークレイヤーなどの一部でなければならないため、クラウド と特定のセキュリティテクノロジーの両方に精通している人は、引く手あまたです。 IAM (ID およびアクセス管理 ) は、多くの場合にクラウドセキュリティの最善のアプロー チとなるものの、それによってコンプライアンス対応が複雑化してしまうという課題を解 決しなければならないのは誰もが知るところです。IAM システムは、法令遵守に関す る特定のニーズに対応するための、ポリシーやルールを含むセキュリティの設定を可能 にするとともに、 医療、 財務、 およびコーポレートガバナンスに関する規則や規制もカバー します。 クラウドの設計者や開発者であっても、セキュリティはスキルセットの大きな部分を占 めます。 2016年夏号 | THE DOPPLER | 31