The Doppler Quarterly (日本語) 冬 2018 | Page 83
クラウドに関しては、クラウド成熟度モデル (CMM) によって効率的なクラウド導入戦略を構
築できます。CMM は、成熟度の段階を決定する特性、次の段階に進む前に完了しておかな
ければならない各段階における変革の取り組み、組織の成熟度のさまざまな段階で実現さ
れる成果を定義しています。CTP では、サービス運用、テクノロジー、人材という 3 つの重点
領域にわたって企業を評価するために、この CMM を開発しました。そのプロセスは、簡単な
ギャップ分析です。最初のステップは、現状を評価することです。次に、組織の現在のクラウド
能力と対応状況に基づいて、将来の状態が特定され、
「あるべき」状態を実現するための推
奨事項が作成されます。CMM は、クラウド変革を正しい方向に進めていくうえで役立つ強
力なツールです。
重要な取り組み 3: 関係者の分析を実施する
主要な関係者の評価とプロファイリングを行うことは不可欠です。その名のとおり、変革とは、
共通の認識に異議を唱え、変更されないものとして設計された組織構造を崩壊させる可能性
のあるものです。体系的かつ構造化されたアプローチによって関係者の利害を管理すること
で、クラウドプロジェクトに対する理解と協力を得ることができます。また、個人およびグルー
テクノロジー
人材
ュリティ/
スク /
ライアンス プロセス /
運用モデル 自動化 実行 / 運用 人員配置 /
人材 / スキル コミュニケーション
/ 文化的な変更
かつコンプラ
に対応した
能なサービス プロアクティブな
マネージドサービス アプリケーションの
自動スケール
/自動修復 サービス最適化の
自動化 クラウド/DevOps
スキルの業界リーダー サービス品質を
重視したデリバリ
レームワーク
アプリケー
ンの展開 継続的なアプリ
ケーションの変更 アプリケーションと
インフラストラクチャ
のプロビジョニング エンドツーエンドの
クラウドサービスを
サポート可能 クラウド/DevOps
スキルの最適化 成果ベースかつ
顧客指向のデリバリ
レームワーク
インフラスト
チャの展開 セルフサービス
インフラストラクチャ
の変更 Infrastructure
as Code エンドツーエンドの
クラウドサービスを
サポート可能 クラウド/DevOps
スキルの連携型
クロストレーニング アプリケーションを
クラウドに移行する
チームと連携
ウド制御
ムワークを
用可能 サービスの
プロビジョニングの
自動化 統合自動化
フレームワーク クラウドサービス
パターンを運用可能 クラウド/DevOps
スキルの成熟 初期のチームが
新たな運用モデルの
デモを実行
ライアンス
の文書化 ITILで管理された
インフラストラクチャ 自動化フレームワーク アプリケーション
ごとに異なる運用 クラウド/DevOps
スキルの構築 クラウドのビジョンと
目標の概要
ド成熟度モデル (CCMM)
2018 年冬号 | THE DOPPLER | 81