The Doppler Quarterly (日本語) 冬 2018 | Page 82
経営陣との継続的な連携を実現する強力な手法の 1 つが、
「クラウド変革キャンバス」の構
築です。変革キャンバスは、ビジネスモデルキャンバスのコンセプトに基づいたもので、リーン
スタートアップ環境で構築されたツールです。変革キャンバスでは、ビジネスの緊急性、成功
の評価基準、目標とする状況、ビジョン、投資、求める成果 / メリットを一元的に確認でき
るため、クラウドの推進に役立ちます。キャンバスオーサリングは、グループアクティビティで
す。視覚に訴えた大胆なデザインで参加を促します。ビジネスケースと似ていますが、キャン
バスは、チームの構築や学習の際に、より簡単に作成や変更が行えます。要約すると、これ
を使用することで、経営陣がクラウド変革プロセスに責任を持ち、継続的に関与するように
なります。
重要な取り組み 2: 現在のクラウドの成熟度を評価し、方向性を定める
おそらくは、ゼロから始めているのではないはずです。たとえゼロから始めていても、先行して
クラウドに移行した他社の知識を活用できるという事実は変わりません。一般的なアプロー
チの 1 つが、クラウド成熟度評価を実施することです。CMMI Institute のサービス能力成
熟度モデルをご存じの場合は、戦術にも精通しているはずです。
サービス運用
顧客 /
サービス戦略 サービス
ポートフォリオ
および設計 ベンダー /
パートナー 財務 / コスト管理 セキュ
リス
コンプラ
最適なクラウド
運用の実現 クラウドサービスの
完全なライフサイクル
管理 コスト、
品質、
コンプラ
イアンスのSLA/SLO 継続的な
コストの最適化 セキュアか
イアンスに
監査可能
4 ̶ セルフサービス -
エンドツーエンドの
アプリケーション /
インフラの自動化 エンドツーエンドの
可視性 アプリケーション
全体のテンプレート プロバイダー
ロードマップの統合 総運用コスト 制御フレ
内でのア
ション
3 ̶ セルフサービス -
Infrastructure
as Code アプリケーションと
整合性のあるサービス ワークロード
プロファイル
クラウドテンプレート リアルタイム
サービスレポート 総サービスコスト 制御フレ
内でのイ
ラクチャ
2 ̶ 部分的な自動化 アプリケーション指向
のクラウドサービス 初期の標準的な
クラウドサービス ベンダー管理
フレームワーク リアルタイム
コスト統合 クラウ
フレーム
運用
アプリケーション
ごとに面倒な作業 1回限りの
サービス設計 異なる契約内容 予算を達成 コンプラ
管理の
5 ̶ 継続的な
サービスの最適化
1 ̶ 手動での設計
図 3: CTP のクラウド
80 | THE DOPPLER | 2018 年冬号