The Doppler Quarterly (日本語) 冬 2018 | Page 38
購入すべき理由 借用するメリット
人材を購入 ( 新規雇用 ) すれば、プロセスを加速させることが リソースを借りるということは、基本的には、一定の期間、第三
できます。新しいスタッフを雇用することのメリットは、企業が 者に報酬を支払って問題を解決してもらうことを意味します。
求めるスキルセットを備えた新しい人材を迅速に取り込めるこ Accenture や Deloitte など、大手コンサルティング企業を利
とにあります。こうしたスタッフは、すでにクラウドの仕組みを 用するケースが含まれます。また、 Cloud Technology Part-
把握しているため、トレーニングに時間をかける必要もありま ners (CTP) のように、クラウドに特化した企業と契約するケー
せん。新しいスタッフとともに迅速に価値を高めることができる スもあります。この分野に参入している企業は、それぞれ独自の
ため、アジリティの実現や組織の変革といった目標をより短時 強みを持っています。借用を選択する場合は、各社の製品を精
間で達成することが可能になります。 査するとともに、専門知識のレベル、提示されたコストおよび戦
人材の購入 ( 新規雇用 ) における最大の課題は、クラウドに
略を比較することをお勧めします。
精通した人材を探して獲得することが非常に難しいだけでな 人材を借用することのメリットが、それを購入するメリットと同
く、高い給与を支払う必要があることです。クラウドの導入が活 じである場合もあります。優れた技能を持ち、十分に教育され
発化し、世界各国のあらゆる業界に拡大していく中、テクノロ た人材を即座に活用できるという点です。これにより、ビジネス
ジー市場は、経験を積んだ人材が大幅に不足するという事態 のアジリティが迅速に向上するだけでなく、
に陥っています。クラウドの専門家は足りておらず、高い給与を
提示する必要があります。 柔軟性も高まり、クラウド運用に物理的に携わる従業員以外の
また、新しいクラウドチームを雇い入れたところで、チーム単独 コープが限定されている場合、進行状況に応じて、リソースを
では対応できないという問題もあります。クラウドの人材を、組 迅速に投入し、意思決定を行うことができます。組織と連携し、
織の運用方式および管理方式と融合させることが重要です。 プロジェクトを完遂したり、望ましい成果を達成したりすること
まったく新しいクラウド組織を創設する場合は、コアビジネス が可能です。また、半年から 1 年後に、連携を大幅に強化する
の範囲外の部門を構築することになります。チームを迅速に融 か、または縮小するかを決定できます。
合させなければ、将来、運用に組み込むことが困難になります。
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専門知識を活用することが可能になります。プロジェクトのス