The Doppler Quarterly (日本語) 冬 2017 | Page 44

セキュリティ – ユーザーから IoT デバイスとそれに関連するフィードバックに対する信頼を 得るには、取得した情報とそれに基づく推奨事項を含むデータの整合性を確保することがき わめて重要です。セキュリティは、接続、ストレージ、データ、デバイスの整合性といった、 IoT の多くのレベルに存在します。 Security セキュ リティ Privacy プライバシー 推奨事項 Recommendations 図 2: IoT の機能アーキテクチャー - IoT においては、ユーザーの推奨事項の品質、 プライバシー、およびセキュリティを優先させなければなりませんが、 それを最も効果的に行うには、ユーザーのエクスペリエンスとセキュリティを保証する 階層型のアプローチを使用します。 IoT の導入の促進 新しいテクノロジーと成熟したテクノロジーは、さらに強力な IoT ソリューションを構築して 拡張する能力を高めます。こうしたテクノロジーには、よりコンシューマーに近い場所で処理 を行うエッジ分析や、 IoT プラットフォーム上に構築されるサーバーレスコンピューティングと 機械学習が含まれます ( 図 3)。 エッジ分析 エッジ分析は、ユーザーが反応する前に速度の遅い接続や信頼性の低い接続でデータを移 動させる必要をなくして、より迅速に意思決定を行うことを可能にしますが、これは、デバイス やエッジコンポーネントに分析機能を組み込むことで実現されます。これにより、 IoT プロバ イダーはデータの移動が増えるリスクを最小限に抑えて、より的確に接続のコストを管理でき るようになります。 42 | THE DOPPLER | 2017 年冬号