The Doppler Quarterly (日本語) 冬 2017 | Page 43
労働安全 コネクテッドホーム ユーティリティ最適化 運動選手の安全と
パフォーマンス
予測メンテナンス 貿易金融の自動化 資産の管理と追跡 医療
リソース活用の自動化 デバイス管理 自律化と制御 輸送
図 1: さまざまな領域における IoT の可能性
バリューチェーン
IoT 製品またはプロジェクトの目的は、 IoT ユーザーに接続を提供することにありますが、こ
れは、 IoT プロバイダーが IoT プラットフォームでプロビジョニングされたサービスやパブリッ
ククラウドのリソースを使用することによって可能になります。
IoT は、現代人のエクスペリエンスの向上に貢献する、ほぼすべての領域を強化するための
手段を提供するものであり、たとえば、長寿命化の可能性、一般的なサービスのコストの削
減、人間の効率の向上などのすべてが、接続されている人の生活をより一層充実させます。
克服すべき懸念
IoTの導入数が増え続ける中、適切なタイミングで適切なテクノロジーを使用して適切に対処
しなければいつまでも解消されることがない、導入を妨げる原因となる懸念事項がいくつか
あります。
通知過多 – ユーザーが接続するデバイスが増えると、通知過多のリスクがより一層高くなり
ます。IoT ベンダーは、ユーザーが通知を無効にして IoT 製品やそれを支えるサービスから
価値を得られなくなることがないよう、自社のプラットフォームにおいて、タイムリーで関連性
の高い正確な通知を重視するようにしなければなりません。
プライバシー – ユーザーが抱くプライバシーに関する期待は、これまでになく高くなってお
り、 IoT ベンダーは、規制、法律、およびプライバシー標準を認識することに加えて、ユーザー
の期待を確実に満たさなければなりません。ユーザーデータのプライバシーを確保するには、
質の高いソフトウェアを開発して定期的にテストを行い、改善を加える必要があります。
2017 年冬号 | THE DOPPLER | 41