The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2017 - Page 45

クラウドでは、このプロセスがさらに複雑になります。データは データセンターに送信される代わりに、数千マイル離れた場所 にあるかもしれないリモートサーバーに送信されます。さらに 悪いことに、データはオープンインターネットで送信されます。 ただし、必要な処理の量を考慮すれば、費用対効果が最も高 いのがクラウドだと言える場合もあります。 重要ないくつかの留意点 エッジコンピューティングとは、処理とデータをエンドポイント の近くに配置することです。これによって、工場現場のロボット のような消費地点から、パブリッククラウドのような一元的なコ ンピューティングプラットフォームに情報を送信する必要がなく なります。 レイテンシの課題を乗り越える レイテンシの問題に対応するためには、多くの人が「エッジで のコンピューティング」を推奨しています。これは新しい概念で はありませんが、最近になってモダナイズされたものです。エッ ジでのコンピューティングによって、データ処理の大部分をネッ トワークのエッジに、つまりよりソースに近い場所に押し出すこ とができます。そこで、データ間の作業を分割してエッジで処 理するか、または一元化されたシステムで処理するかの問題と なります。 すばやくデバイスに戻 す必要があるデータを処理するというの がその概念です。このケースでは、自動車部品の物理的製造 の成功または失敗を示すのは合格 / 失格データです。ただし、 データは一元的に保存する必要もあります。また、最終的には、 クラウドかそうでないかにかかわらず、恒久的な保存と将来の 処理のためにすべてのデータを一元的システム送信する必要 エッジコンピューティングの主な利点は、レイテンシを低減し、 その結果システム全体のパフォーマンスを端から端まで向上で きることです。さらに、たとえば中央プロセスと通信せずにオー バーヒートしているジェットエンジンを停止するなど、重要な データポイントによりすばやく応答することができます。 このレイテンシの低減はすべてのタイプのシステムに対して役 立ちますが、特に IoT デバイスなどのリモートデータ処理に最 適です。 エッジコンピューティングは、システムを部分的に取り外して エッジに配置するという意味ではありません。それよりも、相互 通信しながらそれぞれが特定の役割を果たす一連の階層型コ ンポーネントとしてデータ処理を捉える機能を意味します。 通常、エッジで処理および保存されたデータは、一時的にその 場所に保存されます。最終的には、特定の間隔でパブリックク があります。 ラウドなどの一元的処理に送信されます。その中央ロケーショ エッジ処理は、ソースに近いデータ処理とデータストレージを なります。 複製することを意味します。しかし、エッジ処理はどちらかとい えばマスター/ スレーブ型のアーキテクチャーであり、最終的 には一元的システムがすべてのデータの保存場所となります。 そして、エッジ処理は一元的システムの 1 つのノードに過ぎま ンのコピーがレコードデータまたは信頼できる唯一の情報源と 特定のニーズがない場合は、エッジコンピューティングを実行 しないでください。エッジコンピューティングは、特別な問題を 解決するための特別なアプローチです。テクノロジーに関する せん。 記事で複数回言及されたというだけで、企業がテクノロジーを エッジ処理を導入するには、 IoT システムをどのように構築する よってより多くのコストがかかり、リスクも高まります。そして、 かについて、より真剣に考えてみる必要があります。つまり、設 計および開発の段階により多くの資金と時間を投資する必要 があります。ただし、適切に設計された IoT システムによって 提供される、 IoT のリアルタイムのニーズに応えることができる パフォーマンスには、追加される複雑性を補って余りある利点 があります。 私は、 IoT の人気がより高まるにつれて、エッジアーキテク チャーでのコンピューティングの人気もより高まっていくと考え ています。エッジコンピューティングは今後より向上し、専用の テクノロジーも登場するはずです。今後 IoT を活用しようと考え 導入してしまうのは多くの場合良いことではありません。それに エッジコンピューティングもこのカテゴリに分類されます。 まとめ エッジコンピューティングは、過去に実証済みの多くのアーキテ クチャーに基づく、レイテンシの問題を解決するための戦略的 な方法です。ただし、クラウドの要素や、一元化されているよう にエッジシステムを活用する機能は新しい一面です。新しいク ラウドの要素が、エッジコンピューティングに新しい重要性をも たらそうとしています。 ている場合は、 IoT アーキテクチャーにおけるエッジコンピュー ティングに注目しておく必要があります。 2017 年秋号 | THE DOPPLER | 43