The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2017 - Page 37

2018 年の Google はどうなるでしょうか。Google が Micro- soft と AWS の両方と競合するには、これから企業市場を開 拓し、企業で必要とされる完全なサービスセットを提供する必 要があります。そのため、同社は来年も後れを取ることになるで しょう。ただし、 Google は資金力が最も高く、強力なブレーン もついているため、 2019 年には注目が必要です。 2018 年の IBM はどうでしょうか。おそらく、 AWS、 Microsoft、 Google などとは競合できないと認めているその他の数えきれ ないパブリッククラウドプロバイダーの一員となるでしょう。私 は、 IBM が 2018 年にパブリッククラウド市場を離れると予想 します。 大規模な移行が続く 最後に、 2018 年には引き続き、オンプレミスのアプリケーショ ンとデータセットがパブリッククラウドおよびハイブリッドクラ ウドに移行されます。2017 年現在、多くの企業がパブリック クラウドとハイブリッドクラウドに移行しているワークロードは 10% ∼ 20%ですが、 2018 年にはその数字が 16% ∼ 32% に 急増するでしょう。 動機も変化します。多くの企業が運用コストを削減するために パブリッククラウドやハイブリッドクラウドに移行しましたが、 本当の価値は、パブリッククラウドとハイブリッドクラウドによ る俊敏性と市場投入時間の短縮にあると今では気が付いてい クラウド管理への焦点 ます。本当の価値について実際に計算をしてみると、俊敏性の パブリッククラウドまたはハイブリッドクラウドにおける 100 個 言っているように、 「企業は運用コスト削減のためにクラウドを のアプリケーションのワークロードは簡単に管理できますが、 500 個を超えると転換点にぶつかります。転換点とはどういう ことでしょうか。この場合は、アプリケーション、データセット、 クラウドサービスの数が、手動のシステムで管理できる数を大 きく超える時点を指します。 2018 年は、パブリッククラウドまたはハイブリッドクラウドを 管理する必要がある企業に新たな焦点が当てられるでしょう。 この管理は、サードパーティツールまたはネイティブのクラウド ツールという形で実現されるはずです。ただし、核となるテーマ 価値は運用コスト削減の価値を 10:1 で上回ります。私が何度も 開始し、俊敏性のために使い続けることになります」 覚えておいてください。上記の予想は来年実現し、クラウドはま た 1 歳年を取ります。クラウドの隆盛は 2008 年、クラウドコン ピューティング 漠然とした概念から、誇大宣伝によって過熱 する現象となった頃から始まりました。現在のクラウド市場は、 正確には約 10 歳です。 企業が望むようにクラウドを利用できるようになるには、さらに 10 年がかかるでしょう。 は同じです。そのテーマとは、パブリッククラウドまたはハイブ リッドクラウド、またそこで実行されるアプリケーションのワー クロードの複雑性から人間のユーザーを除外する機能です。ま たこれらのツールには、バックアップとリカバリ、セキュリティ、 ガバナンス、パフォーマンス、パブリッククラウドとハイブリッド クラウドで管理する必要があるその他 20 ∼ 30 のタスクなど の管理タスクを自動化する機能があります。ニーズとソリュー ションが合致するのです。 David Linthicum 氏は、クラウドコンピューティングのビジョナリーおよび批評家で す。これまでに 13 冊の書籍を執筆し、 3,000 の記事を公開し、クラウドコンピューティ ングに関する 500 のカンファレンスで講演を行ってきました。Linthicum 氏の意見は 氏独自のものです。 2017 年秋号 | THE DOPPLER | 35