The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2016 - Page 74

MVC という巣の中にある最初の卵、すなわち最初のア プリケーションは最も重要です。組織のすべての人がパブ リッククラウドへの移行に参加しているわけではないた め、最初のプロジェクトは有意義なアプリケーションであ ることが重要となります。 を作り出すことができます。使用するのが Chef、 CloudFormation、 Puppet、または Ansi- ble であるかを問わず、ソフトウェアにより定義されたデータセンターにより、大規模なサー バー、ストレージ、ネットワーク、およびセキュリティを構築および運用できます。データセン ターはソフトウェアで作り出しているため、本番環境に必要なクラウドの状態に達するまで、 イテレーションとフェイルファストを行うことができます。ただし、 IT はハードウェア中心の組 織からソフトウェア重視のチームへと移行する必要があります。 卵をかえすための巣を作る MVC では、準備しているインフラストラクチャをイテレーションします。これは、卵をかえすた めの丈夫な巣 ( プラットフォーム ) を作り、その巣を最適な木 ( データセンター ) に置くような ことであると考えてください。MVC でのイテレーションにより、巣を分解することができ、物 理データセンターで行う場合よりも、かなり短い時間と少ないコストで、別の木に移動するこ とさえもできます。こうして、 Migration @ Scale の準備を行う際に、 MVC はクラウドプログ ラムの中心的存在となります。CI/CD ( 継続的インテグレーション、継続的配備 ) サイクル を通過する任意のコードのように MVC を緊密に追跡することにより、インフラストラクチャ の管理を大幅に向上できます。 最初の MVC アプリケーションの選択 MVC という巣の中にある最初の卵、すなわち最初のアプリケーションは最も重要です。組織 のすべての人がパブリッククラウドへの移行に参加しているわけではないため、最初のプロ ジェクトは有意義なアプリケーションであることが重要となります。当社では、最初の MVC のイテレーションにおいて有意義なアプリケーション ( クラウドにおける本番アプリケーショ ンのリリースにすべての利害関係者が参加する必要があるアプリケーション ) をリリースする ようアドバイスしています。 また、これまでに使ったことのない組織の筋肉を鍛えることになるため、 1 つのアプリケーショ ンのみのイテレーションから始めることも重要です。初めてジムに行ったときの感覚を思い出 してみてください。それこそが、最初のパイロットアプリケーションを MVC に移行した後の 組織の感覚です。プロセスはすべての人の注目を集めているため、これは となるステップで す。情報セキュリティ、リスク管理、アプリケーションオーナー、運用、ガバナンス、コンプライ アンスの各部門や経営陣から参加意思を確保するためには、さまざまな問題に取り組む必 要があるでしょう。MVC は、これらの各グループを通じたイテレーションのための基盤とな ります。 72 | THE DOPPLER | 2016 年秋号