The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2016 - Page 33

クラウドの設計および実装 クラウドのアプリケーションが異なる形で構築されているだけではなく、クラウド自体は従来 のデータセンターとはまったく異なる環境です。大企業であるか新興成長企業であるかを問 わず、クラウドインプリメンテーションを正しく行うことは、イノベーションプログラムの運用上 の忠実性にとって極めて重要となります。 経済性とコスト管理 - クラウドコンピューティングにより大幅なコスト削減を実現できます。 ただし、クラウド環境の計画および管理に失敗した場合は、せっかくのコスト削減が帳消しに なる可能性があります。 セキュリティとガバナンス - 既存のセキュリティ制御をクラウド環境に応用することは困難 であり、既存のツールの多くはまったく機能しません。 自動化とインフラストラクチャ管理 - 従来のほとん のデータセンターとは異なり、クラウ ドのすべてのサービスは API を介して実行可能なため、それを活用する方法を理解していれ ば、環境のエンドツーエンドの完全な自動化を実現できます。 スケーリングと運用 - デジタルイノベーションの取り組みに成功した場合、スケーリングお よび運用のための従来のモデルでは対応できなくなっていることを、すぐに理解できます。 当社は数多くのクラウドインプリメンテーションを経て、効率的なクラウド環境を構築および 運用するために何が必要であるかを学び、大企業のクラウド変革イニシアチブを実現する 10 個のクラウド導入ベストプラクティスを特定しました。これらの多くは、デジタルイニシアチブ にも直接関連しています。 実用最小限のクラウド (MVC) は、 10 個のベストプラクティスの中で最も重要なものの 1 つで す。実用最小限の製品の概念に基づくMVC は、最初の本番クラウドの開始点であり、クラウ ドへの移行時に繰り返し使用して改善するプラットフォームとなります。 MVC アプローチにおいて見られる通常の考慮事項は、次のとおりです。 • ログ収集と監視 ( 集中型 ) • ID アクセス管理 (IAM) • 暗号化ツールとキー管理 • IPS/IDS、 WAF などのセキュリティサービス • InfoSec ( セキュリティオペレーションセンター ) • イメージ管理およびレポジトリ • 自動化とテンプレート (Chef、 CloudFormation など ) • オンプレミスリソース向けのネットワーキングサービス • 財務管理、チャージバック、および課金 クラウドネイティブデジタルソリューションをホストするためにクラウド環境を準備する際 には、 MVC アプローチにより、ビジネスに応じた強固な基盤の成長および拡張が確保さ れます。 2016 年秋号 | THE DOPPLER | 31