The Doppler Quarterly (日本語) 秋 2016 - Page 20

EDW は今日のあらゆる大企業において使用されているキーテクノロジーです。EDW により、 さまざまなワークロードをサポートすることができます。これらのワークロードには、個々の事 業部門からの随時のワークロードだけではなく、財務報告、顧客満足度分析、製造品質、出 荷 / ロジスティクスなどがあります。多くの場合、 EDW は組織の生命線となるため、最大限の 可用性と主要なビジネスプロセスおよび部門の業績を確保するための厳格なポリシーが適用 されます。現在、ほとんどの EDW の拠点は従来のデータセンターに置かれており、ごく一握 りのベンダー (Oracle、 Teradata、 IBM など ) から提供されています。 従来の EDW ( 図 1) は、異なるオンライントランザクション処理 (OLTP) システムからの一連 の ETL プロセスを通じて入力されています。一般的に、これらの OLTP システムは事業部 門固有のシステムであり、企業全体でのさまざまなトランザクション処理をサポートします。 EDW は、これらの OLTP プラットフォーム間でのデータを分析するためのフォーカルポイン トとしての役割を果たすと同時に、企業全体にわたる範囲の運用報告を提供します。 組織が EDW メンテナンス契約の更新を始める一方で、それに加えて、複雑な新しいワーク ロードを追加するほど、レガシーシステムのコストは増加し続けます。また、旧来の EDW テク ノロジーは今日の複雑な分析ワークロードを処理するよう設計されていないため、多くの組 織は拡張性の課題にも直面しています。今や多くの企業は、 EDW 運用コストの管理を効率 化しつつ、最新のデータ分析を実現する高度な機能を提供するため、クラウドベースのテクノ ロジーを目指しています。既存の EDW プラットフォームを補完するために、クラウドベースの テクノロジーを活用する理由は数多くあります。 • コスト削減およびコストの柔軟性 • PaaS の使用による運用間接費の削減 • 資本コストの排除 • コストのかかるライセンス更新の排除 • 拡張性 • 高度な機能の追加 • オンプレミスソリューションで可能な期間よりも長期にわたる履歴データの保持 • 柔軟な容量 今日の EDW プラットフォームが非常に複雑である理由の 1 つは、組織が EDW プラット フォームを長年利用している間に増大した分析ワークロードおよび運用ワークロードです。 このような増大により、当然ながら互いに適合しないワークロードの混在が生じており、スケ ジューリングやパフォーマンスに関して、相互に悪影響を及ぼす可能性があります。 優先順位付けとプランニングに関しては、 EDW ワークロードを分類できる主要なカテゴリが いくつかあります。 監査可能 – 監査可能ワークロードには、ビジネス運営において重要であり、かつ、企業の運 営のために法的に要求されるワークロードが含まれます。これには、組織コンプライアンスの 報告、企業リスクの評価、および政府要求への対応のためのワークロードが含まれます。これ らのワークロードは最も重要であり、組織の法的なコンプライアンスを確保するために維持 する必要があります。 18 | THE DOPPLER | 2016 年秋号