The Doppler Quarterly (日本語) 春 2018 - Page 89

成功の評価基準 #3 - 支出の透明性 クラウドリーダーは、 IT 予算のプロセスと審査の内容を透明化 しなければなりません。大部分の組織では、事業部門やアプリ ケーションオーナーに IT 関連のコストが分配されます。このプ ロセスは、親しみを込めて「ピーナッツバターを塗る」と呼ばれ ますが、中央の IT チームの価値が疑問視されるため、どの企 業の IT グループにとってもこれが悩みの種となっています。 クラウドに移行すれば、コストを完全に透明化できます。コス トが適切に透明化されると、従量制課金のチャージバックモデ ルにより、プロバイダーではなくコンシューマーに重点が置か れるようになります。そしてこのようなプロセスが確立されると、 グループの実際の使用量をベースとするデータを使用して、投 資とその成果について精査することが可能となり、得られたビ ジネス価値に基づいて適切な分配が行われるようになります。 そのため、支出を評価しなければなりません。経営状態の良 い組織は、競争を勝ち抜くために将来に向けた投資を行う必 要があることを理解してはいるものの、どの程度の投資を行 うべきなのかを明確にできていません。組織で IT 投資が透 明化されている場合、意思決定者は大きな確信を持ってビジ ネスを推進できます。的確に IT 投資を行って迅速にイノベー ション ( コードリリース ) を行えば、成功の基盤が構築されま す。そして、成功の最後の要因である人材を活用できる体制が 整います。 支出の透明性に関する KPI • レポート・報告の割合 - テクノ ロジーに対する投資の額を報 告できるビジネスユニットの 割合を明らかにした後、継続 的な報告を義務付けます。 • AI/ML の最適化 - 人工知能 / 機械学習の成果を追跡し、支 出に関連するビジネスユニッ トの効果を見極めます。支出 のログに対してサードパーティ の ML ツールを実行すれば、 削減の大きな機会をもたらす 行動パターンが明らかになり ます。 • 予想した ROI との比較 - クラ ウドに移行するためのアプリ ケーションの支出を必ず追跡 します。私たちの経験では、ク ラウドへの移行を開始すると、 予想以上に多くの人がクラウ ドプラットフォームを使 用す るようになります。クラウドプ ログラムの支出の総額ではな く、管理している一連のアプリ ケーションに対する支出を比 較するようにします。 2018 年春号 | THE DOPPLER | 87