The Doppler Quarterly (日本語) 夏 2016 - Page 57

#1 - 予防接種からクラウドプログラムを開始する 組織内の全員がクラウドプログラムを支持してくれるわけではないのは当然です。実際 のところ、私たちが協力している企業のほぼすべてにプログラムの推進を阻む人や反対 意見を述べる人がおり、シンポジウムでも講演を行ったある同僚は、こうした人のこと を「ウイルス」と呼んでいました。この印象的な表現は実に的を射ており、ウイルスは クラウドプロジェクトを駄目にしてしまうため、ウイルスを見つけ出して無力化しなけれ ば、成功の可能性は低くなります。 では、何が解決策になるのでしょうか。ほとんどの病気と同様、重要となるのは早期 介入で、私たちは、早い段階で主要関係者を ( 同じ部屋に ) 集めればウイルスに対す る組織の免疫ができ、プログラムの推進を阻む人が排除されることに気付きました。 CTP では、クラウド導入プログラム (CAP) の最初のステップとして、エグゼクティブを 対象とした集中的なトレーニングを行う、3 日間の体系的なワークショップを実施して いますが、このワークショップの中で、参加者の気持ちは否定、怒り、諦め、受け入 れと目まぐるしく変化します。あなたの会社のスタッフは、自身の仕事の将来が心配に なり、恐怖、不安、疑念 (FUD) でいっぱいになりますが、こうした問題に正面から取 り組み、FUD を解消するのがクラウドリーダーの役目です。 CAP ワークショップの構成はシンプルで、丸 3 日間にわたってすべての意思決定者、 影響者、および関係者を同じ部屋に集めます。そのための準備に相当な時間がかかる ことは承知していますが、クラウドへの移行はかなり大きな投資となるため、事前に小 規模な投資を行って、将来のより大規模なコストのかかるミスを回避することは、企業 にとって大きな意味があります。CTP が実施する大部分の CAP ワークショップには、 どの日も 25 ~ 30 人が参加し、トピックによって参加者の出入りがあります。このワー クショップに必ず参加してもらう必要がある役割は、以下のとおりです。 • エグゼクティブスポンサー - 以下に示すグループ、または ( 可能な限り ) CTO、 CIO、CEO などの経営幹部レベルに参加してもらいます。 • アプリケーションオーナー - 事業部門、開発チーム • セキュリティ - CISO、SecOps 担当者 • GRC - ガバナンス、リスク、およびコンプライアンスのエキスパート • 財務 - 調達、リスク、およびガバナンスのエキスパート • リードアーキテクト - クラウドおよび既存のインフラストラクチャを担当する リーダー • データベース - リード DBA、データアーキテクト • 中央の IT 運用 - リーダー、主要部門の責任者、ネットワーキングスペシャリスト もちろん、CAP ワークショップのすべて、または一部に全員を参加させるのは容易では ありませんが、クラウドプログラムを成功させるには、これらすべての関係者の関与が 必要です。大規模な IT イニシアチブ、特にクラウドの導入と同じくらい重要なイニシア チブにおいては、調整が最も重要な最初のステップとなります。 #2 - 「クラウドファースト」で取り組みを進める クラウドファーストで取り組みを進めるには、 「なぜパブリッククラウドの移行するのか」 2016年夏号 | THE DOPPLER | 55