The Doppler Quarterly (日本語) 冬 2017 - Page 49

「Cloud Technology Partners は、 RailPod がグローバルな鉄道市場で 鉄道の安全性を向上させるためのインフラ情報の作成で 世界をリードできる、 AWS で実行可能なエンタープライズクラスの IoT ソリューションの構築をサポートしてくれています。」 - Brendan English 氏 RailPod 社創設者兼 CEO 米国の鉄道業界は、北米で最も広大かつきわめて重要なイン フラの 1 つを抱えていますが、故障やその他の問題が起きた ときのメンテナンスは手作業が非常に多く、その大半がリアク ティブに行われています。また故障が見つかると、問題を修正 するためにメンテナンスチームを物理的に配備しなければなら は連邦政府が求める検査の要件を確実に満たすものとなって います。また、これらのテクノロジーが進化を続け、そのコスト が低下するのに伴って、鉄道会社がコスト効率に優れた方法で 予防メンテナンスから予測メンテナンスへと移行できる多くの 機会が生まれています。 ず、メンテナンスや修正に時間がかかることが原因で遅延が生 じるだけでなく、場合によっては、 SLA が満たされなかったり、 生産性が失われたり、業界と顧客の間で契約した規定が適用 されたりすることにより、鉄道の運転士に多額の罰金が科せら れることもあります。 予想外の運行の停止が起きた場合、こうした罰金は数千ドル から数百万ドルに達することもあり、結果として、業界の運用側 と経営側の両方がリアクティブなメンテナンスによって生じた 多額のコストに苦しんでいます。鉄道および海運業界では、利 益が減少して規制が増え続ける中、市場での競争力を維持す るために不要なコストを削減し、効率を向上させることがきわ めて重要となっています。 RailPod 社のドローン リアクティブからプロアクティブへ 新しい種類の予測テクノロジー 多くの規制と安全要件があるうえに、広大なインフラに関する ボストンに拠点を置くインフラ検査システムプロバイダーである リアルタイムデータが欠如していたことから、米国の鉄道業界 はこれまで、リアクティブなメンテナンス戦略に従うことを強い られてきました。このアプローチには、主に部品と労働力の投 入に伴うコスト、さらには停止したか使用できなくなった機器 の直接的な影響と間接的な影響に関して、大きな課題が多数 あります。しかし、米国の鉄道業界では変革が起きており、圧 倒的にリアクティブだった運用モデルから積極的かつプロアク ティブな運用モデルへの移行が進んでいます。 こうした変革は、新しいテクノロジーの導入によって大きく加速 しています。現在導入されているテクノロジーは、現場の機器を より的確に制御したり配置したりできる低コストのセンサーや トラッカーから、線路上を繰り返し走行して異常を調べ、メン テナンスチームに情報を提供する自動のドローンに至るまで幅 広く、これらの新しいテクノロジーにより、米国の鉄道インフラ RailPod 社は、自動化された「検査」 ドローンで全世界の鉄道 インフラの安全性を向上させるとともに、メンテナンス、運用、 および監視のコスト効率を高めること目指しています。同社のド ローンは、高度なセンシングテクノロジーと Data as a Service で日常的に行う線路検査の頻度を増やすとともにその質を高 めています。このような日々の線路検査は、非常に精度の高い 自動化された方法で行われており、それが時間とコスト両方の 削減につながっています。そして鉄道会社は、運転士に定量化 可能なデータをリアルタイムで繰り返し提供することにより、タ イムリーに意思決定を行って利益を向上させ、乗客と貨物の安 全を確保できます。 自社のオフィス内にローカルにホストされた Web ポータル を使用して、 1 年以上にわたって顧客向けのデモを行った後、 RailPod 社は、自社のテクノロジーがどのようにしてドローン 2017 年冬号 | THE DOPPLER | 47