The Doppler Quarterly (日本語) 冬 2017 - Page 33

MongoDB 社が最近実施した 2016 年の調査では、 2,116 人の回答者がクラウドの導入に関 する調査に協力し、重要なポイントして、 「コスト節減よりアジリティ、イノベーションのスピー ド、および市場投入期間がクラウドの導入を促進する主な要因であると見られている」 という 結果が示されましたが、これは、 Cloud Technology Partners (CTP) のエンゲージメントに 関する独自の見解と経験を裏付けるものとなっています。IT 組織は、イノベーションによって ビジネス戦略を推進することでより戦略的にならなければならず、 IT のコストが増える中、イ ノベーションを推進してビジネスの利害関係者と連携する IT 部門の能力がより一層重視さ れるようになりつつありますが、クラウドを導入すれば、こうした能力をさらに高めることが可 能になります。 クラウドはまた、 IoT、機械学習、分析、モバイルインターネット、ブロックチェーンといった破 壊的なテクノロジーの基盤としての役割を果たします。技術部門は、研究開発や製品に対す る投資の大部分が割り当てられる、クラウドのこれらの 域の確立に多額の資金を投じてお り、企業と技術部門はいずれも、破壊的なテクノロジーを活用して確実に成長を促進するた めに、イノベーションを組み込んだクラウド導入戦略も導入しなければなりません。 増大する課題 企業がクラウド導入プログラムを開始すると、 IT 機能を成熟させるための戦術の重点は、イ ンフラストラクチャコストの削減、クラウドでワークロードを管理するための運用機能への投 資、および運用のアジリティの向上という、 IT 運用の変革のみに置かれ続けます。これらはす べて重要ですが、イノベーションを推進する企業の能力がクラウドの導入を促進する主な要 因となった場合は、ビジネス側と連携してクラウドでのイノベーションを成功させるための能 力も成熟させる必要があります。 成熟させる必要がある重点領域 クラウド導入イニシアチブを推進してきた経験から、当社では、クラウドのイノベーションを 最大限に活用するために企業が資金を投じて成熟させる必要がある重点領域として、以下の 6 つが挙げられると考えています。 1. クラウドでの開発とアーキテクチャー 2. アジャイル手法 3. エクスペリエンスデザイン 4. DevOps 5. ビジネスの利害関係者との調整とビジネス成果 6. IT 運用 クラウドでの開発とアーキテクチャー クラウドでアプリケーションを開発するには新たなアプローチが必要とされ、単純に従来の クライアントサーバー型の開発アプローチを適用することはできません。新しいアプローチで は、クラウドによってアジャイルかつ大規模に提供される、以下のようなものを最大限に活用 します。 • マイクロサービス • サーバーレスコンピューティング • コンテナー化 2017 年冬号 | THE DOPPLER | 31