The Doppler Quarterly (日本語) 冬 2017 - Page 21

この記事は、デジタル世界で生き残るために 今日の企業が導入しなければならない、 破壊的なテクノロジーと戦略を取り上げる 連載シリーズの第1弾です。 多くの企業は、創業して間もないアジャイルな新興企業や今日の最も進歩的な企業のイノベー ションラボの犠牲になる危険を冒してでも、目の前の利益の先を見据えて今訪れているデジタ ル革命に適応する術を身に付けなければなりません。あまりにも対応が早かったために倒産す る企業はほとんどなく、すでに新しいテクノロジーを活用しているより新しくアジャイルな組織に 取って代わられる可能性が最も高いのは、市場が反応を求めるまで待っている企業です。 McKinsey & Company 社の調査によると、米国の経済界全体で実現されているデジタルの可 能性はわずか 18% にとどまっており、現時点では、早い段階でデジタルイノベーションを取り入れ た企業が市場シェアを獲得しているものの、私たちは辛うじてスタートラインに立ったにすぎませ ん。 クラウドコンピューティング、 ビッグデータ分析、 モノのインターネットなどが成長を続ける中、後 れを取っている分野にもデジタルビジネスを急速に拡大できる機会が残されており、 McKinsey & Company 社は、 2025 年までにその年間 GDP が 2.2 兆ドルに達すると見積もっています。 デジタルディスラプションとは デジタルディスラプションとは、新しいテクノロジーやビジネスモデルが既存の財やサービス のバリュープロポジションに影響を与えたときに起きる変化を指しますが、どのようなテクノロ ジーがデジタルディスラプションを促進するのでしょうか。リーダーを教育してその意欲をか き立て、人類が直面する大きな課題を解決するためのテクノロジーを応用できるようサポート することをミッションに掲げる、グローバルなコミュニティである Singularity University は、 世界に大きな変化をもたらしている技術的な進歩を「指数関数的に進化するテクノロジー」 と いう言葉で言い表しています。 この記事では、指数関数的に進化するインターネットベースのテクノロジーを考察し、企業が 大きな競争力を得るためにそれらのテクノロジーのメリットをどのように活用しているのかを 見ていきます。 インターネットテクノロジーの指数関数的に進化する 5 つの テクノロジー 1. クラウドコンピューティング クラウドコンピューティングは、今日の企業における最も大きな組織的変化を後押ししてお り、クラウドインフラストラクチャは、あ ゆる場所でのデジタルディスラプションに欠かせな い要素となっています。多くの企業は、新たなデジタルイノベーションを組織内に効果的に導 入するために、既存のシステムを全面的に見直して、 ( ほとんどの場合に AWS 社、 Google 社、 または Microsoft 社の ) パブリッククラウドを採用しています。 2. ビッグデータ ビッグデータとは、大きすぎるか複雑すぎるために従来のデータ処理アプリケーションでは処理 できないデータセットを指します。多くの組織は、予測分析やユーザー行動分析でビッグデータ を使用して相関的なパターンを特定し、業界の目標やビジネス目標の達成に役立てています。 2017 年冬号 | THE DOPPLER | 19