The Doppler Quarterly (日本語) 冬 2017 - Page 11

セキュリティは、最も変更が 必要とされている領域であり、 IT 部門はセキュリティに関して よりプロアクティブにならなければなり ません。 このようなことが言える理由は、 2015 年から 2016 年にかけて クラウド移行ファクトリの構築、プランニング、そして移行のた めの予算確保が行われ、今年になって、 Global 2000 企業の 大部分がその計画を実行に移すと見られているからです。 そしてこれほど急速に物事が進んでいる理由は、最初に移行 の対象となったワークロードの大部分が、 LAMP ベースのアプ リケーションといった移行が容易なものであるという点にあり ます。多くの企業は最終的に、 「簡単に達成できる目標」 をクリ システムは、一般的に IT 部門が最新のセキュリティソフトウェ アとセキュリティプロセスを活用しておらず、最新の脅威ベクト ルに対応できないことが原因でハッキングされます。 クラウドセキュリティは、一元的かつ動的にセキュリティソフト ウェアをアップデートできるものであるため、実際のところオン プレミスのセキュリティより優れています。このような動的なソ フトウェアは最新の状態になっており、常に脅威を考慮してそ れに対応するうえ、クラウドプロバイダーは、脅威を監視すると ともに状況に応じて対応を行う人員とプロセスを有しています。 たとえば、同じ IP アドレスからログインの要求があると、その IP を自動的にブロックすることが可能です。 アしてしまい、移行のペースは少し落ちると思われますが、実 際には、 2022 年までに移行可能なワークロードがなくなる可能 性があり、残りのワークロードは使用されなくなるか、 MSP ま たはコロケーションプロバイダーに委ねられることになります。 最善のアプローチ さまざまな予測のことはさておき、 2017 年の見通しは実際のと ころ、このような過去と現在の特定の問題が企業にとって何を 意味するのかという点に行き着きます。他社の少し先を行って いるのであれば、引き続きその道をたどり、他社より少し遅れ ているのであれば、 2017 年のうちに遅れを取り戻すのが最善 です。 プランニングから実装への移行 過去の出来事を変えることはできませんが、そこから物事を学 最後に、 Global 2000 企業は今年、昨年行った初期の移行作 ぶことは可能です。そして最終的には、そうすることが最善のア 業を足掛かりにクラウドコンピューティングの実装を加速させ プローチとなります。 ることになると思われます。現在、すべてのワークロードの 5 ∼ 7% が AWS などの IaaS のクラウドにあると言えますが、その 割合は、 2017 年の終わりまでに 17 ∼ 20% になる見込みです。 2017 年冬号 | THE DOPPLER | 9