JAPAN and the WORLD Magazine OCTOBER ISSUE 2015 #Issue 13 | Page 81

High level meeting between H.E. Juan Orlando Hernández Alvarado, Honduras President and Dr. Akihiro Tanaka, President of JICA to discuss a further cooperation between two countries at Imperial Hotel, Tokyo. ました。安倍首相は、 日本政府がJICAを通じて実 現 し得る、一連のアイデアや折衷案についても言及さ れました。 カニャベラル及びリオ・リンド水力発電所 やダムの増強は、我が国にとって非常に重要です。 現在もロベルト・オルドニェス・エネルギー大臣が、 ホンジュラスに不可欠なこれらのプロジェクトの実 現に向けて動いています。ハイウェイCA-6に関連 するプロジェクトへの支援も同じく重要です。 また、 ホンジュラスは、太平洋と大西洋を結ぶ“Centro Logístico de Honduras Para Las Americas” (ホンジュラス米州物流センター) という構想を立 ち上げようとしています。現在、我々はハイウェイを 建設しており、 コルテス港をコンセッション方式で運 営しています。 これはホンジュラスで初めての官民の 連携です。大西洋側に比べ、太平洋側は開発が遅れ ています。 ホンジュラスの太平洋側はニカラグア、 エ ルサルバドルに国境を接しています。 アマパラにある 用地は、干潮時に25メートルの深さがあり、 ポスト・ パナマックス船に対応できます。 このハイウェイはす でに建設中で、1年で太平洋に達する予定です。 その 長さは391キロです。 さらに、大西洋側のもう一つの 港、 カスティージャ港のフィージビリティ (実行可能 —フアン・オルランド・エルナンデス・アルバラード: 性) の調査にも着手しようとしています。 この場所も 25メートルの深さがあり、 ラテンアメリカの大西洋 会合にお招きいただきありがとうございます。JICA 岸で2番目の深さです。 カスティージャ港とアマパラ はホンジュラスに、 いつまでも残る多大な影響をもた 間の距離は420キロです。現在、 パナマが運河の拡 らしました。 張を進めており、完成すれば両大洋間の輸送需要 の20%までカバーすることができます。両大洋間に これまでの安倍晋三首相との会談で、首相が日本・ は世界中からの海上荷動きがあり、 その多くは中米 中米関係の強化に強い関心をお持ちであると感じ を通過します。代替手段を持てるよう、解決策を考 trafficking through Central America to North America. We have never lost as many lives in the history of the Republic of Honduras as we did in the past two decades. However, this is changing. After being ranked the most violent country in America, and in the world, a few years ago, the Global Peace Index has placed us out of the top 5 American countries with the most problems. We are drastically lowering our security problems, we have succeeded by fighting crime. However, what is really keeping peace is peaceful cohabitation, and in that we want to ask for your assistance. Additionally, we are opening a number of parks, similar to the ones you have here, where we can conduct many sport activities. We hope that JICA volunteers can come and support our instructors to generate sport and art culture. Thank you very much. JAPAN AND THE WORLD MAGAZINE えることが必要です。 このような理由から、 我々は 「ホ ンジュラス米州物流センター」 を南北アメリカ大陸 及び世界のための代替手段として検討しました。 そ のために、 この地域の物流センターの、 フィージビリ ティ・スタディ (実行可能性調査) をすでに実施して います。 この物流センターによって、 ニカラグアやエ ルサルバドルとホンジュラスを行き来する貨物の荷 扱いの効率をさらに高められる可能性があります。 我々はこの3カ国間で、 この地域を重要な物流地域 にしたいと考えています。 しかし、 ちょっとした問題が あります。 アマパラは島であり、 これを本土と結ぶ2 キロの橋が必要です。我々はこれをJICAに要請した いと考えており、 これについて昨日安倍首相と話を しました。 その他の議論すべきテーマとして、 ホンジ ュラスは世界で最も気候変動の影響を受ける5カ国 の内の1つだということがあります。我々はこの問題 に対し、 さまざまな面から取り組みを行っています。 その内の一つは、沿岸地域に住む家庭を移転させる ことです。 もう一つは、洪水を防ぐための雨水管理で す。降雨量を管理し、 かんがい (灌漑) や生活水に利 用できる、 大、 中、 小のダムの開設を検討しています。 この面で、 日本が数十年前にチョルテカ川流域の調 査を実施していたことが判明しました。 この川は、 フ ランシスコ・モラサン県から太平洋側のチョルテカ 県へと流れています。その水を、国内の特定の地域 のかんがい用水として農業生産の向上に活用し、 ま た特に首都での、消費用水としても利用したいと考 えています。ホンジュラスの首都に住む人の大部分 は、必要な時にすぐに水を利用できない状況にあり OCTOBER 2015 // 80