JAPAN and the WORLD Magazine OCTOBER ISSUE 2015 #Issue 13 | Page 13

FRANCOPHONIE 語フォーラムに派遣される可能性を、 どうして想像できた でしょうか。 私は常に、 フランコフォニー国際機構の強みと価値観の周 りに私たちの努力を結集させれば、国家間の文化的対話の 進展に貢献できると信じてきました。 日本フランコフォニー 振興会議の初代議長として、2010年5月27日に国際フラ ンコフォニー機構の加盟23か国・および十数の団体の代 表団の前で行った就任演説のことを思い出します。私はそ のとき、 フランス語はフランスでだけ話されている言語では なく、世界の多くの国々で話されている言葉なのだと日本 人に説明するのは、難しいものになるだろうと述べました。 日本フランコフォニー振興会議の目標は、 フランコフォニー が1つの大きな国際社会の一部であり、 フランス語を話すだ けでなく共通の価値観を共有し、文化的多様性を積極的に 尊重し保護しようとしているのだと広く知ってもらうことで した。事実、団結は私たちの強みです。デジタル時代によっ て、距離感は消滅しましたが、私たちは多元的で多国語の 使われている世界に生きていることを思い知らされました。 私は就任演説で、 フランス語は日本で最も学習者の多い 言 語の1つだと申し上げました。毎 年 、学 校が始まると 100万冊の英日辞書が売れますが、仏日辞書も10万冊 は売れます。また、 フランス語テレビ局TV5MONDEが日 本で放映されていることも、日本にフランス語を話す視聴 者が100万人いる可能性を思い出させてくれます。恐らく TV5MONDEは、 フランコフォニーの存在感を世界各地に 広めるためには最適なツールでしょう。 私は今も、 フランス語を話す経験を日本で100%紹介する ためには、言語そのものだけでなく、 フランス語が伝える考 えや価値観、信念などをグローバル時代の中で私たちが具 体的に説明し広めていくことが大事だと信じています。 フランコフォニーはその文化的多様性によって豊かになり ます。多元的な世界の中で個々のアイデンティティーを理 解するという独特なものの見方を提供してくれます。 また、 寛容と協力、連帯の精神を養うことは、平和と調和の中に生 きることに貢献します。私の母国ジブチでは、主にイエメン とソマリアからの難民3万人以上を支援しています。 日本を はじめとする国々が私たちと負担を分かち合おうとする指 導力と援助がなければ、難民支援はもっと難しい課題とな っていたことでしょう。 私は先日、東京都知事の舛添要一氏の講演に出席しまし た。舛添都知事は、 日本人が世界の人々を五輪で迎えるに あたり、言語的・文化的障壁が課題となる可能性に言及し ました。私はたまらず、 日本フランコフォニー振興会議があ らゆる方法で繋がりや異文化間対話をお手伝いしますか ら、私たちで東京五輪を成功させることができますよと申し 出ました。 2015年、安倍首相の連絡チームと緊密に活動したことは、 日本フランコフォニー振興会議にとって非常に有意義な経 験でした。私たちはベルギーのリエージュに7人の日本人の 若者たちを派遣し、世界中から集まった1,200人のフラン ス語話者たちの中で日本を代表してもらうことに成功しま した。 ベルギーのシャルル・ミシェル首相と安倍首相が両国 関係について会談し、第2回世界フランス語フォーラムへの 日本人の参加に言及したことにわくわくしました。 最後になりますが、 日本フランコフォニー振興会議には、 ネ ットワーク作りを拡充し、積極的に異文化関係の専門知識 を共有して文化的多様性を促進する用意がありま す。5年 前、私はある日本のことわざを引用して演説を締めくくりま した。 「 為せば成る」――これからも我々は同じように挑戦 し、成功していきたいと思います。 JAPAN AND THE WORLD MAGAZINE JAPAN COUNCIL THE FRENCH-SPEAKING WORLD MEMBER STATES AND GOVERNMENTS 加盟国・地域と政府 OBSERVERS 4- ASIA - PACIFIC OCEAN CAMBODIA オブザーバー LAOS ASSOCIATED MEMBERS THAILAND 準会員 1- WEST AFRICA VANUATU VIETNAM BENIN BURKINA FASO CAP-VERT CÔTE D’IVOIRE GHANA GUINEA GUINEA-BISSAU MALI NIGER SENEGAL 5- NORTH AFRICA & MIDDLE EAST EGYPT UNITED ARAB EMIRATES LEBANON MOROCCO MAURITANIA TUNISIA QATAR TOGO 6- EUROPE 2- AMERICAS - CARIBBEAN CANADA NEW BRUNSWICK QUÉBEC COSTA RICA MEXICO DOMINICAN REPUBLIC DOMINICA HAITI SAINT LUCIA URUGUAY ALBANIA ANDORRA AUSTRIA BELGIUM BOSNIA AND HERZEGOVINA BULGARIA CHYPRE ESTONIA CROATIA MACEDONIA (FYROM) FRANCE GEORGIA GREECE 3- CENTRAL AFRICA & INDIAN OCEAN HUNGARY KOSOVO BURUNDI LATVIA CAMEROON ARMENIA CENTRAL AFRICAN REPUBLIC LITHUANIA CONGO LUXEMBOURG DR CONGO MOLDAVIA GABON MONACO EQUATORIAL GUINEA MONTENEGRO RWANDA POLAND SÃO TOMÉ AND PRÍNCIPE CZECH REPUBLIC CHAD ROMANIA COMOROS SERBIA DJIBOUTI SLOVAKIA MADAGASCAR SLOVENIA MAURITIUS SWITZERLAND MOZAMBIQUE UKRAINE SEYCHELLES WALLONIA-BRUSSELS FEDERATION SPECIAL FRANCOPHONIE Chers lecteurs, Quand vous voyez ce logo apparaître dans le magazine, profitez-en pour pratiquer votre Français! OCTOBER 2015 // 12