Garuda Indonesia Colours Magazine October 2015 | Page 220

218 Archipelago Special | 群島特集 楽園でのバ ードウォッチ ング インドネシアは世界で最も鳥類の固有種数が多 く、 バードウォッチングの名所としても知られて いる。今月の特集では、著名なバードウォッチャ ーで作家でもあるモーテン・ストレンジと共に、 ひときわエキゾチックな鳥を観察できるスポット をご紹介する。 文:モーテン・ストレンジ インドネシアには世界中のどの国よりも、 鳥の固 有種が多いことをご存知だろうか。 現在国内で確 認されている1605種のうち、 381種はインド ネシアでしか生息しておらず、 マレーシアや東テ ィモール、 パプアニューギニアといった近隣諸国 でも見ることができない。 インドネシアにこれほど膨大な数の鳥がいる背 景には、 この国の地理が大きく関係している。 ヨ ーロッパとアジアの両方にまたがるロシア以外 で、 二つの異なる動物地理区を抱える国はインド ネシアしかない。 スマトラ島、 カリマンタン、 ジャワ 島を含む西インドネシアと東のバリ島はアジアの 一部であり、 残りはオーストラレーシアに属して いる。 ロンボク島から東側―小スンダ列島、 スラ ウェシ島、 マルク州を含む―はワラセアと呼ばれ る遷移領域で、 1800年代半ばにこの地域を探 検したアルフレッド・ラッセル・ウォレス X