Garuda Indonesia Colours Magazine March 2019 - Page 167

Sebangau | セバンアウ 彼の家は140年以上前からそこにあるため、見 つけるのは難しくなかった。 アルウィはベランダ に座って私達を待っていた。彼の美しい木造の 家には、硬質木材の梁と独創的な板張りの床が あり、 あと100年はもちそうに見えた。 この家で 生まれ、 それからずっとここに住んできたアルウ ィが私達を中へ招き入れてくれた。 五感―味覚 ダヤク族の料理  クチャピという2弦の竪琴が壁に立てかけら れて並んでいた。 アルウィさんはすぐにひとつを 手に取ると、満面の笑顔を見せた。 「このクチャピ は私が作ったものです」 と、彼は熱く語り、 ダヤク 族に伝わる歌を披露してくれた。 すると、軽快な 伝統音楽が形になってきたところで、 それに合わ せて若いダヤク族のガイドが彼女の母語で歌い 始めた。 なんとも美しい瞬間だ。老若のダヤク族 の二つの声が合わさったハーモニーに、私達は すっかり魅了されてしまった。 ダヤク族は料理がうまいことで知られ、 地元の村 々を訪ねると、常に鍋の中や直火で料理がされ ている。37種あるナマズの一種のタホマンは、 や わらかい白身で人気の高い川魚だ。私が初めて 食べたタホマンは焼いたもので非常に美味しか ったが、地元の人々はスープや保存食にして食べ ることが多いという。  夜には森の植物や野菜、 ヤシのスープ、 タホマ ン川で獲れた魚、蒸した米にマリネした豆腐とい うご馳走をいただいた。宿泊は村でホームステ イするよう勧められたが、船に戻って眠るという 選択肢もあった。私はホームステイを選ぶことに した。主人が語るダヤク族の物語をいくつか聞 いた後、私は次の日に待ち構える冒険の夢を見 ながら深い眠りに落ちていった。 パランカラヤ • ジャカルタからパランカラヤへ 飛行時間 1時間20分 運航便数 週14便 165