Garuda Indonesia Colours Magazine March 2018 | Page 166

164 Kupang | クパン 珍しい水浴び場を探しているなら、 ラレンド・ビー チに程近いクリスタル洞窟に行くと良い。地元の 人のアドバイスに従って、私は昼間に訪れた。 そ の頃はちょうど洞窟の中が暗過ぎず、水がアクア マリンのように輝いているのだ。 そこから約30 分のところにあるオエネス滝も、訪れてみる価値 がある。 別の日には街の左岸にある、 セマウ島を訪れた。 木製のモーターボードに乗って数分もすれば、 面積143平方キロメートルの平ら な島にたどり 着く。 セマウにある道路のほとんどは未舗装のま まで、 冒険気分を高めてくれた。 わずかな住人しかいない集落をいくつか通り過 ぎた後、私の目は次々と現われてくる静かで広 大なビーチに釘付けになった。 オイニアン・ビー チとオナンバル・ビーチの砂は真っ白できれいだ ったが、私のお気に入りはクリーム色の砂浜が 広がり、全方位を見渡せる丘のあるリマン・ビー チだった。 50年前クパンと呼ばれる地域には、 いくつか の島が含まれていた。 セマウのほか、 ロテ、 ンダ オ、 サブ、 ライジュアもその一部だった。中央政 府が推し進めた地方自治制度によって、 これら の島は分離されてそれぞれ別個の地域となっ たのだ。私はロテ島に行ってみることにし、今度 は木製のボートではなく高速船に乗って再び海 を渡った。 セマウ島の10倍の面積があるロテ島もまた、大 部分が平らなサンゴ礁で覆われており、低い丘 が少しあるだけだ。 バアの街からそう遠くないと ころで、興味深い伝説を持つバトゥ・テルマヌとい う二つの岩丘に行き当たった。 スエレイと呼ばれ る片方の丘が男性を表わし、 もう一つの丘、 とい うより実際は岩だらけの島なのだが、 そちらが女 性を表わしているのだそうだ。 ササンドという楽器とティイというつばの広い帽 子で知られるこの島で最高なのは、 サーファーに 人気がある西側の海だ。 ロテ島に来る観光客の 主な目的は、 サーフィンである。 そしてナンブララ のように、波を愛する人々のパラダイスに変身し た漁村がいくつかある。 ナンブララには様々な波があり、 サーファーはひ とつのエリアに集中するのではなく、好みによっ て場所を選ぶことができる。 ベシアリ (T‐ランド) は伝説的な波のある場所で、 ナンブララでのサー フィンの草分けと言われている。 これに続くのが サクナモンで、海岸から遠く離れると波が穏やか なため、 サンパン (平底の木造船) で訪れなけれ ばならない。 それから潮の流れが速いザ・ボンビ ーもある。 ビギナーのサーファーが多いのは、 よ り安全で楽しめるスクイーラーだ。私はサーファ ーではないため海に入らず砂浜から眺めている だけで満足で、特にボアのビーチの景色には目 を見張った。 これほどたくさんのものを見て、 また経験してみ て、 この 「コーラル・シティ (サンゴの街)」 は有望 な観光地であることがわかった。 まずは高地を 訪れてティモールの自然を満喫してから、 その後 に低地にある都市部に下りて、 リラックスしたり 近くにあるエキゾチックな小島を探検したりもで きる。 クパンは、 いくつもの目的地がある理想的 なホストだ。 味覚: セイ クパンに来たらぜひとも食べたいのが、 この伝 統的な燻製肉だ。元々は鹿肉や豚肉から作ら れるものだが、現在は牛肉のものが多い。 より 本格的な香りのために、 セイはこの地域に特有 のケサンビの木(Schleisera oleosa) から作 った炭の上で燻され、 ライムチリペーストが添 えられる。 クパン • ジャカルタからクパンへ 飛行時間 3時間 運航便数 週7便