Garuda Indonesia Colours Magazine March 2015 | Page 199

Saumlaki | サウムラキ だ。 デッキには小さな戦士が並んでおり、制作に 二週間を要したのだそうだ。 197 触覚:手織りのイカット 船首は恐ろしい龍頭の形をしており、船尾はらせ ん状に美しく彫られていた。 その形はサングリッ ト・ドルで見た石の船にあったという柱と同じだ った。 私は翌朝に発つ予定だったが、 この船の彫刻を 手荷物に入れて持って帰ることができたらどん なにいいだろうと思った。 そのサソリの尾のよう な曲線は、 タニンバル諸島を包む謎めいた雰囲 気を象徴しているようだった。 おすすめのホテル アンボンからサウムラキへ 飛行時間 1時間30分 運航便数 週6便 サウムラキ • マルク諸島で最高と言われる手織りのイカット は、 タニンバル諸島で作られている。 イカットの織 り方を祖母から学んだ、 アニ・ケルマスコス。彼女 は多くの場所で失われつつあるこの伝統工芸 を、 すでに十代の娘に引き継いでいる。 さらに自 宅で私設の工房を作って近隣に住む女性達が 集まって作業ができる場を提供しており、 インド ネシア中からバイヤーや収集家が訪れている。 ハラパン・インダー・ホテル (サウムラキ、 ビネカ通 り/電話:62−918−21523) には、湾上の 高床式デッキに建つ木造の小屋があり、 バスル ームがひと続きになったダブルルームに一泊5 5万ルピア (約5140円) で宿泊できる (テレビ、 エアコン、朝食付き)。 日陰のシーティングエリア があるトロピカルガーデンは、 サウムラキで一番 快適でリラックスできる場所と言えるほどだ。 そ してフレンドリーで親切なスタッフが、 ますます 居心地を良くしてくれる。 すぐそばにあるRMダイ ナーでは、 この辺りでは一番おいしいと評判のエ ビとイカが入ったトムヤムスープが食べられる。