Garuda Indonesia Colours Magazine April 2018 | Page 182

180 Pacitan | パチタン 入り組んだ自然の装飾が施されている。 中に足 を踏み入れると、 まるでサグラダ・ファミリア教会 の巨大な円蓋の下にいる小人のような気分にな った。 パチタンは 「1001の洞窟がある街」 との異名 を誇り、 グア・ゴング以外にもグア・タブハンから ルウェング・ジャランまで、地質学や洞窟学に興 味のある観光客が訪れるべき目的地がいくつも ある。 これらの場所への道のりは比較的簡単で、 観光客が周遊しやすいように地方自治体が本腰 を入れて道路を整備しているようだ。 私自身、 パチタン南部の様々なビーチを探検した 際に移動のしやすさを実感した。 ほぼすべてのビ ーチが、平坦なアスファルトの道でつながってい る。私はレンタルバイクに乗って探険をスタート し、 できる限りたくさんのビーチを次々と訪れた。 まずは観光客に特に人気のクラヤール・ビーチ だ。到着すると、 クラヤール・ビーチはちょうどリ ニューアル中なのがわかった。 自治体が公共施 設を建設中であるのと同時に、地元住民の多く が自身のココナッツ農園や家をバンガローやホ ームステイ施設に生まれ変わらせようとしていた のだ。 10年近く前に訪れたときと比べると、景 色ががらりと変わっていた。 クラヤール・ビーチの開発を見た後で、私はブユ タン・ビーチ、 スラウ・ビーチ、 カサプ・ビーチとい った他のビーチへと足を延ばし、 カリ・ワロンを 過ぎてンギロボヨ・ビーチにも立ち寄った。初め て訪れる新しいビーチが数多くあり、 パチタンの 観光業は前進しているように見えた。近い将来、 これらのビーチはジョグジャカルタ南部のビーチ と同じくらい人気を集めるようになるかもしれな い。 しかもこの二つの地域はサウス・ジャワ・トラ フィック・ルートでつながったため、 2時間ほどで 移動できるのだ。 住民グループのいくつかは、 パチタンの観光名所 を管理する構想に着手している。私がこれを知っ たのは、 ソーシャルメディアで写真をシェアする 観光客のおかげで近年有名になったバニュティ ボ・ビーチを訪れたときだ。 この観光名所は確か にユニークで、 ビーチに小さな洞窟があり、泉か らの水が流れる滝もある。 ビーチの管理は村の 触覚:波探し サーファーにとって魅力的な波が打ち寄せる海 岸線が、 パチタンにはある。 パンセールやワトゥ カルンのビーチはすでにサーファー達の村のよう だ。 サーフィンに最適なのは、 4月から10月まで 続く乾季の間である。